本当に大切なことを。。。 

いつも 張りきっていて。

その朝も、いつもより早く家を出たのでした。


車に乗ってすぐ、家の中に置いてきた
マフラーを取りに戻ろうか 一瞬だけ迷ったけれど、

明け方 出張から戻ってきた両親を
起こさないように そっと玄関をしめて出てきたのだから、
そのままエンジンをかける。

 
車で30分ほどかかる私の職場。


“今日はいつもより早く到着できる!”

そう思うと、
鉛色の雲から冷たく激しい雨が降っていても
とても良い気持ちがした。


『あっ』と思ったのと同時に、すごい勢いで
交差点の右手側から大きな車が 目に飛び込んできて
両耳から 音が消えた。


 そのあと、大きな音が全身を突き抜けていった。


 
 生まれて初めて救急車に乗った。



『なんで・・・?』
どこにもぶつけた記憶がないのに
頭の右側が、信じられないくらい痛い。。


体も動かなくて、怖くて怖くてどうしようもなかった。


 仕事に行かなくっちゃならないのに。
 早く行かなくっちゃ、ならないのに。。


 
入院生活が始まった。


一日中 頭部が、ガンガン・ズキズキ 震えるように痛む。

頭部打撲。首も痛い。
マフラーしてたらよかったのだろうか。

翌日からは 発熱。
38.9℃まで上昇して、吐き気もひどい。
しかも鼻血まで出てしまう。

苦しい。ちきない。ちきないよ。。

時間だけが ゆっくり流れていく。
コマみたいにクルクル走り回っていた日々が、嘘のように
その殆どを、私は眠って過ごしてゆく。


 日に日に少しずつ、熱も下がりはじめていった。


入院すると
色んなことを考えたり、思いついたり、
普段の自分と違った考えが浮かんだりして。不思議。

忙しかった毎日のこと、たくさんの反省。

両親と祖父母のこと。
離れて暮らす 姉弟、その子ども達のこと。

私を温かく迎え入れてくれる 職場のみんなのこと。
今まで私を育ててくださった たくさんの人達のこと。


 事故の知らせを聞いて、駆けつけてくださった方。


一人ひとりの顔を想い浮かべて過ごす時間が、ゆっくり流れていました。


自分がこんなにも、色んな人達に想われていたり、
実は私も想っていた。。 

気付かなかった「幸せ」に、気がつくことができてよかった。


 後から
 私の座っていた場所が一番の衝撃を受けていて、
 履き替えたばかりのスノータイヤが割れてしまったのに
 私は殆ど無傷だったのは奇跡的だと 聞いて驚く。


 私の車は とても小さいのに、最後に
 大きな車の衝撃に耐えて、頑張って 私を助けてくれた。。


 退院後、父が私を抱きしめて 謝りながら泣いた。

「あの朝、お前『行って来ます』って、玄関出てから言ったね」

「父さん 起きとればよかったのに、ごめんよ」

「小さい声でも 父さん、ちゃんと聞こえとってんぞ」

「死なんでよかった。」

 
 初めて父さんの思ってたことを聞いて、
 私も 大きな声をあげて泣いた。

  
 事故に遭ったのに、すごく幸せだった。






これ。。。

お友達の日記です。。。。

勝手に引用しちゃってごめんなさい。。。

でも。。。

ものすごく。。。

心に響いてしまったから。。。



[2006/12/11 09:16] 日常 | TB(0) | CM(1)