涙で途切れた隙間〜微笑で埋めながら〜
陽は沈みまた昇る〜ページを捲るように〜
名もない路の彼方に〜答えなんてあるのかな〜
歩き続けるone way road〜繋いだ〜時の描片を〜
掃除機をかけながら頭の中と心の中を整理。。。
テレビを見て笑う声が聴こえてきたので
あぁ。。。ちょっと落ち着いたのか?と思って
お婆ちゃんの部屋へ行った。
「窓拭きしていい?」
好いお天気なので窓も汚れが目立つ。
窓のところに登って汚れた窓を拭く。
半分拭いて逆側に移動しまた半分を拭く。
窓は4枚なので作業を繰り返す。
お婆ちゃんはすでに自分の身体を維持するのに精一杯なはず。
そんな年齢にもなったし今さら家のこと全部出来たりはしない。
風呂に入るのもやっとだし
自分のご飯さえも作らないし作れない。
自分の部屋の掃除だってしない出来ない。
自分の洗濯物さえしない出来ない。
朝起きて新聞読んでビデオの録画予約しテレビの番。
全く動けないわけではない。
やろうと思ったらまだまだ出来るかもしれない。
それでもすでに楽を覚えてしまった。
今さら自分の事全部自分でやることはもうしないだろう。
自分の身体を愛いなさいよ。
もう自分で自分の身体維持するので精一杯でしょ?
あんな高校生のお兄ちゃんの事を負担しなくていいから。
これからあの子はもっと大変な目にあっていくよ。
どうしてかわかる?
大事なここの跡取りだからよ。
お婆ちゃんの1番強く思っている跡取りよ。
だけどお婆ちゃんあの子のこと本気で思ってる?
思ってないよ。
朝言ったよね?お兄ちゃんのことを言いながらも
結局「一生懸命仕事してるお父さんがかわいそうや」って。
それって我が子が1番大事ってことでしょ?
なんだかんだ言って我が息子が1番かわいくて大事なのよ。
お婆ちゃんが我が子を思う気持ちはあたしはかなわない。
だけどそれと同じにあたしがお兄ちゃんを思う気持ちは
悪いけどお婆ちゃんはあたしの気持ちにはかなわないよ。
あたしは真剣なの。
お婆ちゃんが自分の息子のことを真剣に思うように
あたしもお兄ちゃんのことは真剣なの。
ただ簡単に黙ってる訳でないの。
お婆ちゃんが自分の信じる育て方してきたように
あたしもあたしが信じるやり方でやってるの。
理解できないと思うけど今の子供の育て方は昔みたいな訳にはいかないの。
生易しいやり方じゃ対処できやしないの。
お婆ちゃんは自分のやってきたこと自信あるでしょ?
でも今会社で苦悩してるのよ。
人との関わり方が上手くできなくて。
自分苦労したからって同じ苦労させたくないからって
我が子かばって大切に囲ったおかげで今苦悩してるんよ。
それでも会社辞めずにここまでやってきたのは
お婆ちゃんの力でしょう?
じいちゃん病気で亡くなっても1人で育てあげて家まで建てたでしょ?
そんな強い母のこと見てきたから強い子になったのよ。
だからあたしはお婆ちゃんのこともパパのこともすごいと思ってる。
だけどあたしはそんなお婆ちゃんのやり方をずっと見て聴いてきて
自分の子はお父さん以上の子にしたいの。
お婆ちゃんのやってきたことを踏まえて
あたしの子をお父さん以上にもっと上をいく子に育て上げたいの。
真剣なの!!!
「そうか。わかった。楽しみにさせてもらう。」
言っちまったぜー。。。。
強気宣言しちまったぜー。。。。あはは〜
最後の最後まで言わないとです。
中途半端が1番いけないのだ。
言いくるめる自信がないなら最初から言わない方がいい。
自分の信じる道に自信があるから言うんだもの。
怯みませんよ。
家族のことに関しては真剣ですから。
大事なんですから。
自分も含めて全員の幸せを考えてますから。
人間なんて最初から完成されていないのよ。
いや完成されないままでいいんよ。
完成させようとする努力が重要なのよ。
それでも完全達成なんか出来ないよ。
みんな欠点だらけだもの。
でもだからこそ人に優しくなれるんだし
人の気持ちがわかるようになるんだよ。
みんな欠点を補い合って生きてるんだよ。
自分の足りないものを他の人が持ってるからいいんだよ。
だから支え合って生きていけるんだよ。
欠けてるものが何もなくて全部完全に揃ってたら
ひとりで生きればいいってことになるよ。
人間なんてひとりじゃダメだよ。
必ず誰かの人のお世話になってるんだよ。
それを感じていかなかったら生まれてきた意味がなくなるよ。
名もない路の彼方に答えなんてあるのかな?
答えなんかないよ。
苦悩しながら生きること自体が素晴らしく生きることなんだからさ。
高校生が真夜中2時までパソゲー。
お婆ちゃんから知らされた。
別にいつものこと。
やりたいんやからいいんじゃない?
人様に迷惑かけてる訳じゃないし。
間違ってる....間違ってる.....
小さい頃からの躾が悪いからや.....
親の教育が悪いからや....
ブツブツブツブツひとり唱えるように言うお婆ちゃん。
無言でお茶碗を洗うあたし。
間違っちゃいけないんですか?
大事なこと学ぶのに間違いは禁止ですか?
問題の答え言うとき間違ったらアウトですか?
絶対に正解言わないといけないんですか?
最初から正解言えるなんておかしいよ。
わかんないから勉強するんじゃないの。
間違いなんて逆にした方がいいのに。
間違ったことは次絶対間違えないよ。
あたしはあえてその間違いを大事に見ててあげたい。
間違いは大人になるための大切な課題。
大人になってないのはお婆ちゃん。
子供のまま大人の顔してるお婆ちゃん。
もうお婆ちゃんだよ。
子供のままこの世から去っていくつもりですか?
本気で子供や孫のことを想っていますか?
小学校時代へさかのぼる。。。
あたしもその頃は同性の女友達に執着していたように記憶する。
女はちょうどそのくらいの年齢で嫉妬の感情を覚えるのかも。
同性だから大好きだからこその嫉妬。
それってものすごくわかるような気がする。
独り占めしたい。
他には目を向けないで。
お願いだからあたしだけを見て。
そんな気持ちがひしひしと伝わってくるお芝居だった。
狂気迫るふたりの演技に息するのも惜しむほど。
この方たち本気?
なんて勘違い、いや勘違いではない。
涙してた彼女たちは本気だったんだと思う。
全部自然に見え演技とは思えない演技に感動した。
殺意を抱くほどの相手を想う気持ち。
多分それは紙一重なのかもしれない。
同性に殺意を抱いた真琴さん。
異性に殺意を抱いたまりもさん。
「どうして大好きなのに殺してしまったのか?」
「あのときのキスがなかったら。。。」
「いつもと同じタイミングの同じ長さのキス。その後の別れ話。」
「記念日だったのよ。付き合い始めた記念日。ケーキなんか作らなきゃよかった。。」
そう。タイミング。。。。
それってあるかも。
ちょっとしたことで女は気持ちが揺れてしまう。
その揺れが大きければ大きいほど感情の針が折れそうになる。
そういう瞬間的なものが、まりもさんの場合殺意だったんだろう。
男は多分そういう女の揺れの大きさには気づかない。
気づくはずがない。
男は女とは構造が違うから。
心のサイクル活動が全くと言っていいほど異なるのだろう。
なので殺されてしまった彼はきっと不可解なままの死。
愛してたじゃないか。。。どうして。。。?
男は女の気持ちなんて理解できないと思う。
女が男の気持ちを理解できないように。
愛にもいろんなカタチがある。
愛する相手を殺して死の瞬間に相手が最後に自分を見てくれることに
幸せを感じてしまうという女の浅はかさ。
歪んではいるが理解できないとは言いがたい感情。
とにかく独り占めしたい。それだけだと思う。
真琴さんの場合はどうだろうか?
自分を理解したたったひとりの友達だったゆかりさん。
嬉しさのあまり彼女もまたゆかりさんを独り占めしたかった。
それなのにゆかりさんは好きな彼が出来た。
自分よりも好きになったんだと思った真琴さん。
小学生の頃のあたしも友達が他の子と仲良くしてることに嫉妬した。
独占したかった。
まわりに人気ある友達を妬んだりもした。
自分だってそうなりたい。でもなれない。自信もない。
落ち込み沈み込み自ら深みに入り込んでいくんだ。
きっと自分をうまく出せなかったんだと思う。
最高に頑張りたい自分を自分自身が1番よく知っている。
そんな自分の最高の気持ちに1番嫉妬していたのかもしれない。
事件を起こしてしまうのは大人になれない子供のままの人。
相手の心に気づかない気づけない哀しい人。
人は同じ波長の同じ周波数の人を呼び寄せてしまう。。。
まりもさんと真琴さんは同じだった。
小学生のまりもさんは偶然事件を目撃してしまった。
桜の木の下に真琴さんがゆかりさんを埋めている光景を。
でもそれは決して偶然なんかではない。
16年後こうしてまた出会ってしまったふたり。
いや、まりもさんはずっと目が離せなくなったと言った。
だから偶然ではなく必然だ。
真琴さんの心の信号がずっと16年間まりもさんの心に届いていた。
本当の意味で真琴さんの心を知り尽くしていたのは
ゆかりさんではなくまりもさんだったんじゃないか?
そんな思いがしてならなかったお芝居でした。
見応え充分でしたね〜
今日は月がまんまるです。。。きれいなお月様。
16年前も月のきれいなまんまるの月夜だったんだね。。。
人には誰にも言えない秘密って案外みんな持ってるんじゃないかなぁ〜
こんな月夜の夜なんて秘密めいたことあちこちで起こってるかもね。
おやすみなさい。