柳 美里さん

「書かずにはいられないものを書いていきたい」
そう言う彼女。。。

年間の自殺者数が9年続けて3万人を超える現代日本。
喪失感を胸に抱き、生と死の境界線を踏み越える人が後を絶たないと。

十代で自殺未遂を繰り返した作家の柳美里さん。

新作「山手線内回り」で
駅のホームで死のふちに立つ人々の姿を描く。
作家としての原点だという「自殺」に回帰して
彼女は生きることの恐怖に立ち向かうのだと言う。


東京のJR山手線に乗ることが多かった彼女は、よく人身事故に出くわした。乗客たちが「またか」と舌打ちして時計を見る。よくある光景だ。
「だけど考えてみれば人一人が自ら命を絶っているかもしれないわけです。しかも三十分もしたらその上をまた電車が走り始める。これは異常なことじゃないかと」
その違和感が、死に一歩踏み出す人の人生を書くきっかけとなった。

死のうとする人々にはspれぞれの理由があるはずだが、柳さんが書くのは死ぬ理由ではなく、生きる意味を喪失した人間の内面だ。
「物事がうまくいっているときには気にもしないけど、大事な人やものを失ったときに突然、なぜ自分は生きているんだろうという問いが襲いかかってくる。生きるのが苦しくなってくるんです」
なぜ生きるのか。なぜ生きなければならないのかー。
中学2年で自殺未遂をして以来、柳さんは答えのない問いを繰り返してきた。
「その自問が、私を書くことに向かわせた。問いの答えを求めるのが宗教だとすれば、問いがあることを明確にするのが小説だと思う」と。
劇作家時代の柳さんは、登場人物が自殺する戯曲ばかり書いてきた。
「自分のお葬式をやっていたようなものでした」と。
そのスタンスを変えたのは、師であり恋人でもあった劇作家の東由多加さんの死だった。
「最も身近にいた人が死に、その三ヶ月前に私は子供を産んだ。生きることの恐怖と死ぬことの恐怖が自分のことだけではなくなったんです」と。
それ以降、人身事故のアナウンスをさらりと聞き流せなくなった。何歳くらいの人だろう。どこに住んでいたのだろう....。「一人一人の人生に思いをはせることで、三万人という数字から自殺者を奪い返したい。自殺は数字ではないし、統計ではないのですから」と。
東さんの死と子供の生を「言葉を体に突き刺すようにしながら書いた」という「命」シリーズを経て、柳さんの小説は変わった。
今回の「山手線内回り」では「誰もが知ってる現実を描くことで、あなたや私であるかもしれない女と男を書きたかった。フィクションに現実を持ち込んで、フィクションにヒビが入ったり割れてしまったりするのも小説の在り方ではないか」と。
物語は「危ないですから黄色い線の内側までお下がりください」という耳慣れたアナウンスで終わる。
「今回、もう一度黄色い線を越えた場所に立って書いてみた。
そこにもまだ足場はある、引き返すことができるんだということを書きたかったのだと思います」と。




何気なく見てて目に入った新聞の記事。
読んで胸にぐっときた。。。

これまで柳美里さんの本は読んだことはない。
でもすごく読みたくなった。
奥深い内容が想像できる。

小説というのは。。。
作家自身の置かれた境遇とか自分の人生を起点にして
そこから生まれ来る想いや考えを
さらに奥深い想像と一緒に織り交ぜて
またその人独自の新しい感性になって
物語が出来上がっていくように思う。

素敵ですね。。。小説って。



読書の秋とはよく言いますが。。。


この秋は読書の秋にしてみようかな。



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Author:はちみる
3月19日生まれ
魚座のA型
高校生(男)&中学生(女)の母

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